1日フリー乗車券「のりまっし金沢」は使いにくい?使い方、乗れるバス・範囲などを調査

金沢駅

北陸新幹線も開通し行きやすくなったこともあり、観光地としてより一層人気が出ている石川県・金沢市

金沢観光をする際は、バスを利用する方が多いのではないしょうか。
観光地を回る周遊バスも出ていて、観光の強い味方となっています。

そこで役に立つのが
「金沢市内 1日フリー乗車券」
言ってしまえばバス乗り放題の券です!


そして2021年10月から、この1日フリー乗車券がスマホで購入・利用できる「のりまっし金沢」のサービスが開始となりました。(デジタル版の1日フリー乗車券と思ってください)

ただこの「のりまっし金沢」、ネット上には「使いにくい」なんてレビューも多々見受けられます。


バスを使いやすくするサービスなのに、そのサービス自体が使いにくいなんて‥どういうこと?



そこで今回は、実際に金沢観光で「のりまっし金沢」を利用してみた感想も踏まえつつ、購入方法から使い方、乗れるバスの種類や範囲をお伝えします。

そして、「使いにくい」と言われている理由と、「のりまっし金沢」を使うメリット・デメリット「のりまっし金沢」がおすすめの人、おすすめでない人も記載していますので、購入・利用を検討している人はぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

購入について

金沢駅バスロータリー

購入方法・場所

紙版「金沢市内 1日フリー乗車券」


販売窓口で購入する必要があります

1)北陸鉄道グループ窓口
(おとな券・こども券どちらも購入可能)

スクロールできます
窓口名営業時間電話番号
北鉄駅前センター
(金沢駅東口バスターミナル1番のりば近く)
7:00~20:00(076)263-0489
金沢駅西口バスターミナル北鉄グループ案内所
(金沢駅西口バスターミナル4番のりば近く
北鉄バス待合室内)
9:15~17:30
金沢駅東口バスターミナル北鉄グループ案内所
(金沢駅東口バスターミナル7番のりば近く
金沢駅東広場交通案内所内)
7:00~19:00
北鉄バスサービスセンター武蔵エムザ店
(エムザ1階 黒門小路)
10:00~19:00
エムザ休業日は休業
(076)260-2535

※バス車内での販売はしていません。
※北鉄駅前センターと金沢駅東口バスターミナル北鉄グループ案内所のみ、全国交通系ICカードで購入できます。
※ICa(アイカ)、PiTaPa(ピタパ)は対応していません。


バスターミナル案内所は、金沢駅バス乗りばのすぐ脇にあるため、購入してそのままバスに乗ることができるので便利です。ただ、長期休みなど観光客が多い時期は、案内所にも乗り場にも行列ができるため、あらかじめ購入して置いた方がスムーズかもしれません。




2) ホテル、観光地、お土産店舗、駐車場など

金沢市内のホテルや観光地、店舗などでも販売しているところがあります。

こちらは、こどものチケットを購入できない場所もあるのでご注意ください。

取扱施設はこちらからご確認くださいね!


デジタル版「のりまっし金沢」


webアプリ(ブラウザ)
スマホ用アプリ(Android端末)
スマホ用アプリ(iOS端末)

いずれかにて、会員登録後に購入が可能です。

有効期限は購入日を含めて4日間なので、あらかじめ購入する際は注意してください!

*支払いはクレジットカードのみ


販売価格

おとな(中学生以上):800円
こども(小学生):400円
(2023年8月現在)

金沢周遊バスの運賃は大人1乗車200円なので、4回乗れば元取れる計算になりますね。

7月に、おとな600円→800円、こども300円→400円と値上がりしました。

正直、私は「観光行くなら絶対買った方がいいよ!」とは言えません‥

チケットやお金を無駄にしないために、何ヶ所回るのか、日帰り旅行か泊まり旅行か、散策も楽しみたいか、楽をしたいか、人混みは得意か不得意か‥など、色々考えた上で購入するのが良いと思います。

最後に、のりまっし金沢が「おすすめの人」「おすすめでない人」もまとめていますので参考にしてください。


のりまっし金沢が使いにくいと言われる原因


では「のりまっし金沢が使いにくい」と言われる原因はどこにあるのでしょうか。


その原因は、アプリにあるようです。


もともと北陸鉄道が提供していた北鉄時刻表アプリが2021年に停止され、その後「のりまっし金沢」アプリ内に北鉄時刻表が組み込まれました。


つまり「のりまっし金沢」アプリは、観光客向けの1日フリー乗車券が利用できる機能、地元民向けに北鉄時刻表も閲覧できる機能と2つの機能を持ち合わせたハイブリットアプリとなったはずでしたがそのアプリを「使いにくい‼︎」と声を上げたのは今まで北鉄時刻表を便利に使っていた地元の方々のようです。

「のりまっし金沢」のアプリとなったことで、「観光客向けのアプリになってしまった」というのが、地元の方々の声です。北鉄時刻表アプリを使用していた地元民の方々が「前のアプリに戻して欲しい」と声をあげている状態です。

実際、Apple Storeのアプリ評価は【★☆☆☆☆1.2】となっていますね(^^;)


低評価の具体例として、

  • バス検索をするのまでに時間がかかる
  • お気に入り登録路線の発着の入れ替えを簡単にできない
  • デザインやフォントが見づらい

といった意見が上がっています。(ica残高確認やお気に入り登録はアップデートにて機能追加済)

確かに、普段からバスや時刻表を利用する地元の方々にとったら、忙しい時間帯に、見づらい画面でしかも時刻表検索に時間がかかるのでは、便利なアプリとは言い難いですね。



ただ、観光客が「フリー乗車券」の利用のためにこのアプリを利用する分には使いにくいという声は特に見られませんでした。

【実際に操作してみた感想】
時刻表がやや見づらいこと運行情報などがいちいちブラウザで開かれてしまうことには多少煩わしさを感じますが、1日フリー乗車券として使用する分には「使いずらい」とは思いませんでした。


地元民の方には申し訳ない気持ちになってしまいますが、観光客としては使い勝手は悪くないようです。


使用について

金沢周遊バス
画像提供:金沢市

乗れるバスの種類

  • 城下町 金沢周遊バス
  • 北陸鉄道グループ 路線バス
  • 西日本JRバス 路線バス
  • 金沢ふらっとバス 

上記4つ全てのバスで使えます!

主要観光地の最寄りバス停であれば、通過していくバスほぼどれでも乗れた感覚です。

(バスには乗り口に、【フリー乗車券使えます】という印があるので一目で分かりますよ♩)


金沢周遊バスは15分間隔で回っていますが、北陸鉄道グループのバスもたくさん走っています。

ただ、周遊バスは右回り・左回り問わず乗っていれば主な観光地にはたどり着けますが、他のバスは観光地を通るとは限らないので、必ず目的の場所に停まるか確認してくださいね。

そして注意すべきは、金沢周遊バス、金沢ふらっとバスは整理券は不要その他路線バスは整理券が必要ということです。

周遊バス、ふらっとバス以外のバスに乗る際は、乗車時に整理券を取ることを忘れないでください。

また金沢ふらっとバスのみ先払いとなります。



利用エリア

主に金沢駅の東側のエリアにて、フリー乗車券は利用可能です。

西側はだめなの?と思う方もいるかもしれませんが、金沢の主要観光地は主に東側に集結しています

兼六園、金沢城公園、21世紀美術館、近江町市場、ひがし茶屋街、にし茶屋街、武家屋敷跡野村屋、主計茶屋街、、、全て駅の東側にあり、フリー乗車券利用エリア内です。

ですので、基本的にはさほど困らないかと思います。

こちらが公式サイトにて掲載されている1日フリー乗車券利用可能エリアです。


私が観光時にフリー乗車券を使えずに困った場所は、「まいもん寿司 金沢本店」に行くときです(^^;)
こちらはタクシーで行きました。

あと「ウフフドーナチュ」にも行きたかったのですが、エリアに含まれていなかったので諦めました‥



使い方

では、次に実際の使い方について説明します。

紙版「1日フリー乗車券」、デジタル版「のりまっし金沢」どちらも降車時に車掌さんに見せるだけです。
*「のりまっし金沢」のチケット画面はスクショなどでは利用できません。

先述したように、金沢周遊バス以外のバスを利用時は、乗車時に整理券を忘れずにとってくださいね。

降車時に、整理券の回収と同時に車掌さんにフリー乗車券を提示する必要があります。


「のりまっし金沢」に関しては複数名分まとめて(最大7人分)購入することができ、画面には「おとな○人 こども○人」と記載があるため、代表者一人がその画面を車掌さんに見せればokです。小さいこどもがいるご家族や、グループ旅行の際はとても便利ですね♩

ただ別行動は取れなくなってしまうので注意してくださいね

【実際に使ってみた感想】

いちいちお金を払わなくても良いことや、両替なども気にしなくて良いことはとても便利でした。
混み合ってるバス内ではあまり両替などに時間かけたくないですよね(^^;)


ただ、web版の場合、時間が経つとサービス画面からログアウトしてしまうためログインし直さなければならないことが少し面倒に感じました。その点はアプリであれば解決されたかもしれません。

また、インターネット回線が必要となるので、チケットを表示したいときに何かの不具合で表示されない、というハプニングもあるかもしれません。私も一度、直前になってログインができなくなり、焦った経験をしました。


主要観光地はそれほど離れていないため、歩くことや散策が好きな方は「兼六園まで歩いて行こうか!」なんてこともあり得ますね。そんなことが多々起きそうな予感がある方は、チケットを買っても元取れずもったいないことになるかもしれません‥!


「のりまっし金沢」のメリット

  • いつでもどこでもキャッシュレスでチケット購入可能
  • バス利用時にいちいちお金の準備がいらない(面倒な両替も不要)
  • 降車がスムーズ(見せるだけ!)
  • バス利用回数によっては交通費がお得!
  • 1画面で複数人利用可能(家族やグループにおすすめ)紙版「1日 フリー乗車券」では不可

この記事ではお伝えしていないメリット

  • アプリ内で金沢市内のお得なクーポンや楽しいイベントを検索できる


「のりまっし金沢」のデメリット

  • 歩くことが好きなら、元取れない可能性がある
  • 時間経過にてログアウトしてしまう(web版)
  • 通信状態によって表示できなくなる可能性がある

ログアウトや通信状態に心配や不便さを感じる方は、紙版の「1日フリー乗車券」を利用すると良いと思います(^o^)


「のりまっし金沢」がおすすめの人

  • 確実に4回以上バスを利用する人
  • 日帰り旅行でとにかく急いでたくさん回りたい人
  • たくさん買い物をする人(荷物が多くバスを利用する可能性が高い)
  • 4回以上利用する確信がなくても「元取れなくても仕方ないからとにかく楽にバスを使いたい!」と思える人
  • 小さいお子さんがいるご家族

「のりまっし金沢」をおすすめしない人

  • 散策が好きで、歩きたくなる人
  • ゆったり旅行で各観光地に時間をかけたい人(観光地をたくさんまわる予定はない)
  • 狭い場所での人混みが苦手な人(混んだバス自体が苦手)
  • モバイル操作が得意でない人(紙版を検討してみてくださいね)

まとめ

以上、「のりまっし金沢」について、購入・使用方法から、メリット・デメリットなどご紹介しました。

ネット上で「のりまっし金沢 使いにくい」とよく検索されるのは、私が調べた限り観光客ではなく地元の方々によるアプリに対する意見のようです。

観光に使用する上では「使いにくい」という意見は目立ちませんでした。


「のりまっし金沢」を使用することで、効率よく楽に金沢観光が楽しめます(^^)
いつでもどこでも購入可能なのも便利ですよね。

ただ金沢は全体的に観光地が狭いエリアに集結しているので、時間があれば、ゆっくり散策しながらの観光も可能です。
きっとそれも新しい発見があり素敵な旅になると思います♩

ぜひ、ご自分の旅のスタイルや天気・体調と照らし合わせて、「のりまっし金沢」の購入・使用も検討してみてくださいね。


素敵な旅になりますように。

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